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稟議とは?

意味

稟議とは、担当者が起案した文書(稟議書)を関係部門と上位者に回し、承認を得て物事を決める、日本企業に多い社内の手続きです。

稟議の意味と、決裁・根回しとの違い

稟議は「1人が決める」手続きではなく、「承認の列を順に通す」手続きです。起案する人、意見を述べる合議の部門(情報システム・法務・経理など)、最後に承認する決裁者に分かれます。 どこか1か所で止まれば、発注はされません。紙で回す会社も、申請のシステムで回す会社もあります。

稟議の流れ

段の名前や数は会社で違いますが、おおむね次の順に進みます。

  1. 起案:担当者が稟議書に目的・金額・効果・比べた案を書く。
  2. 合議:関係する部門が内容を確かめ、意見を付ける。
  3. 決裁:規程で決まった役職、または会議体が承認する。
  4. 発注・契約:承認を受けて、購買の手続きに進む。
稟議と混同されやすい言葉
言葉意味稟議との関係
決裁権限を持つ人が最終的に承認すること稟議の最後の段。誰が決裁するかは金額の区切りで決まる
根回し正式な手続きの前に、関係者の了解を得ておくこと稟議を通すための事前の合意づくり
稟議書稟議で回す文書書くのは先方。売り手は材料を渡せる

営業から見ると、稟議は「誰が決めるか」と「いつ決まるか」の両方を決める仕組みです。 最後の段の決裁者がエコノミックバイヤーに当たり、 起案する人や根回しをする人がチャンピオンを兼ねることがあります。

営業が稟議で確かめることと、日付を読むときの注意

営業が確かめるのは、承認の段・各段の担当・日程の3つです。「稟議を回します」と聞いただけでは、受注の日付の根拠になりません。

  • 「稟議は、どの部門をどの順で回りますか。並行して進められる段はありますか」
  • 「これまで差し戻された稟議は、どの段で、何を問われましたか」
  • 「承認の会議はいつで、提出の締めはいつですか」
  • 「稟議書に添える資料で、こちらで用意できるものはありますか」

例承認の段を数えて、今期に入るかを読む

先方の稟議は、情報システム部門の確認に2週間、経理の確認に1週間で、この順に回ります。 決裁は本部長で毎週1回。承認の後、発注と契約に1週間かかります。

提出から発注まで、最短でも4週間かかります。期末まで3週間しかないなら、いま提出しても今期の受注には入りません。 担当者が「今期中」と入れていたら、想定クローズ日を段から逆算した日に直します。

数値は説明のための架空のものです。

予測でコミットに入れる4つの事実の1つは、稟議の残りの段と日程を先方と合意していることです。 4つの基準はフォーキャストカテゴリの記事、 稟議での決裁者の聞き方はMEDDICCの解説で扱っています。 RevenueScale の標準の項目「決裁プロセス」には「稟議(複数部門)」の選択肢があります。 口頭合意へ進む標準の規則は、この項目が「不明」か未入力だと警告します。