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必要架電数の逆算とは?アポ目標から1日の架電数を出す式と、率の置き方

必要架電数の逆算は、アポ目標÷アポ率で必要な会話数を、それ÷話せる率で架電数を出し、どちらも切り上げます。この記事の計算ツールと基準表で、率の置き方から1日の本数まで決められます。

RevenueScale 編集部公開 6分で読めます

必要架電数の逆算とは:アポ目標をアポ率と話せる率で割り戻すこと

必要架電数の逆算とは、月のアポ目標をアポ率で割って必要な会話数を出し、それを話せる率で割って架電数を出すことです。テレアポやインサイドセールスの本数を、気合いではなく計算で決めるための型です。 下の計算ツールに数字を入れると、月と1日の本数がその場で出ます。

必要架電数の計算

必要な架電667本/月
必要な会話200件/月
1日あたりの架電34本/日

計算は「アポ目標 ÷ アポ率 = 必要な会話」「必要な会話 ÷ 話せる率 = 必要な架電」で、どちらも切り上げます。 1日あたりは稼働日数で割って切り上げます。

必要な会話数 = アポ目標 ÷ アポ率

会話は1件単位でしか起きないので、端数は切り上げる

必要な架電数 = 必要な会話数 ÷ 話せる率

ここも切り上げる。1日の本数は、これを架電できる日数で割って切り上げる

逆算の精度は、3つの段の数え方がそろっているかで決まります。

  • 架電:記録した発信の1件を1本と数えます。つながらなかった分も含めます。
  • 話せた:担当者本人か、検討に関わる人と会話できた架電です。受付の取り次ぎ止まりや不在は含めません。話せる率は 話せた ÷ 架電 です。
  • アポ:商談の日時が決まった架電です。アポ率は アポ ÷ 話せた で、架電全体に対する割合ではありません。

切り捨てると、計画どおりに動いても届かない

例えばアポ目標10件・アポ率33%・話せる率12%なら、会話は30.3…で31件、架電は258.3…で259本です。 切り捨てて会話30件・架電250本にすると、率が想定どおりでも見込みのアポは9.9件で、10件に届きません。

1段で割らず、2段に分ける理由

アポ ÷ 架電の「全体のアポ率」(この例では3.96%)で1回だけ割っても、本数は253本とほぼ同じです。 2段に分けるのは、未達のときに「話せていない」のか「話せてもアポにならない」のかを見分けるためです。 前者はリストや時間帯、後者はトークを直すので、打ち手がまったく違います。

アポ目標そのものは、受注目標から商談数、アポ数へとさかのぼって決めます。 その手前は売上目標からKPIを逆算する方法で扱います。

話せる率・アポ率の置き方:自社の実績を、母数とリストの種類で選ぶ

率は他社の数字や一般論の目安ではなく、自社の直近の実績から、母数が足りる最短の期間で、リストの種類ごとに置きます。率はリスト・商材・トーク・かける時間帯で決まるので、条件の違う数字で割ると本数の目標が根拠を失います。

期間は「1件で率がどれだけ動くか」で決める

例えば話せた40件の期間でアポ率を出すと、アポが1件増減するだけで2.5ポイント動きます。 週次で2ポイントの差を議論したいなら、1件で動く幅はその半分の1ポイント以下に抑えます。 アポ率なら、母数の「話せた」が100件以上です。

率を置く期間の選び方
状況使う期間理由
立ち上げ直後で実績がない最初の2週間を測る。それまでは仮置きと明示する根拠のない率で割ると、本数の目標も根拠を失う
トークやリストを最近変えた変えた後の期間だけ変える前の実績は、今の率を表さない
安定して回っている直近1〜3か月のうち、母数が足りる最短新しさと安定を両立できる
時期による波がありそう直近の実績に加え、前年の同じ月も見る相手の繁忙期や長期休暇の前後で動いていないかを確かめる

リストの構成で合わせ、立ち上がり中の人は目標で調整する

新規リストと再アプローチのリストは、話せる率を分けて測ります。 例えば新規10%・再アプローチ20%を本数で6対4に配るなら、今月の話せる率は14%です(10%×0.6+20%×0.4)。 話せる率の母数は架電なので、重みは本数の配分で付けます。

入社して間もない担当者には、測った率をそのまま置き、アポ目標の側で傾斜をつけます。 本数を抑えたくて率を実力より高く置くと、未達の理由が見えなくなります。

計算例:月のアポ目標18件から、1日の架電33本まで

月の必要数を架電できる日で割り、1日にかけられる上限と照らすところまでが逆算です。計算ツールに同じ数字を入れると、同じ結果になります。

例ISを1人で見る場合

直近3か月の実績が架電1,500本・話せた210件・アポ42件で、今月のアポ目標は18件とします。 稼働日は、営業日21日から研修の1日を除いた20日です。

  • 話せる率 = 210 ÷ 1,500 = 14%、アポ率 = 42 ÷ 210 = 20%
  • 必要な会話 = 18 ÷ 20% = 90件
  • 必要な架電 = 90 ÷ 14% = 642.8… → 643本
  • 1日の架電 = 643 ÷ 20日 = 32.15 → 33本

架電に使える時間が1日3時間、記録を含めて1時間に14本なら、上限は42本です。 33本は収まり、差の9本が折り返しや再架電の余白になります。

数値は説明のための架空のものです。

月の途中は、その日までに必要な数と比べる

その日までに必要な数 = 月の必要数 × 経過した稼働日 ÷ 月の稼働日

経過した稼働日で按分し、切り上げる

この例の8日目なら、架電は 643×8÷20=257.2 で258本が必要です。 月全体の643本と比べると、誰でも「足りない」に見えてしまいます。

遅れた分は残りの日数に均して載せ、最終週で取り返そうとはしません。 同じリストに短い間隔でかけ直すことになり、話せる率が落ちるからです。 必要な本数が上限を超えたら、率を上げる手・架電の時間を増やす手・アポ目標か人数を見直す手から、月の第1週までに選びます。

よくある失敗:全社の率で出した本数を等分する、など3つ

逆算が崩れる原因は、式ではなく、率の出し方と未達のときの動き方にあります。よくある3つと、その直し方です。

必要架電数の逆算でよくある失敗と直し方
失敗なぜ起きるか直し方
立ち上がり中の人から目標に届かなくなる全社の率で出した本数を人数で等分している。率の低い人ほど多くの本数が要る担当者ごとに自分の率で逆算し、全社の本数はその合計で持つ
本数を増やしても、アポが増えない率が想定を下回ったまま「もっとかけよう」と指示している。増やした分も同じ割合で落ちる先に2つの率を想定と比べ、詰まっている段を1つだけ直す
話せる率が高く出て、翌月の本数が足りない記録を1日の終わりにまとめて付け、不在や担当者不明の記録から漏れる記録は1本ごとに、その場で付ける

話せる率が詰まっているときの切り分けは、テレアポの接続率を改善する方法で扱います。

明日から始めること:数え方、率、目標の順に決める

数え方がそろう前に率を置くと、測った率そのものが信用できないので、数え方・率・目標の順に決めます。次の5つから始めます。

  • 「架電」「話せた」「アポ」の数え方を1文ずつで決め、チームに配った
  • 話せる率とアポ率を直近の実績からリストの種類ごとに出し、母数の小さい区分は期間を延ばした
  • 担当者ごとに必要な会話数と架電数を切り上げで逆算し、全社はその合計で持った
  • 1日の本数を「架電できる日」で割り、1日にかけられる上限と照らした
  • 想定の率を置き直すのは、月末の振り返りだけと決めた

毎日の確認と週次の会議で何を見るかは、インサイドセールスのKPIで整理しています。 必要数と実績を段ごとに並べる画面は、行動量の紹介で見られます。

よくある質問

テレアポで必要な架電数の目安は、何本くらいですか?
一律の目安はありません。本数はアポ目標と、自社の話せる率・アポ率で決まります。実績が無ければ2週間ほど架電・話せた・アポを分けて数え、その率で逆算してください。
アポ率はどう計算しますか?
アポ ÷ 話せた で計算します。例えば話せた50件からアポ10件なら20%です。アポ ÷ 架電 は全体のアポ率で、話せる率×アポ率に当たります。混同すると逆算の本数が大きくずれます。
1日の架電数は、どう決めますか?
月の必要架電数を、架電できる日数で割って切り上げます。研修や会議で架電できない日は除きます。出た本数が、1日の架電の時間と1時間にかけられる本数から出す上限に収まるかも確かめます。